第115章

翌朝、ガブリエルと私は出社しなかった。代わりに、ジリーが以前口にしていたあの年老いた医者のところへ、私たちを引きずっていったのだ。

その医者は、白い長いひげを蓄えた前の医者よりずっと普通に見えた。人柄も誠実で、信用できそうだった。

「先生、おはようございます。ネットで予約を入れてありますの」ジリーは前へ出ると、ガブリエルをぐいと押しやった。「うちの息子が……あちらのほうに問題を抱えていないか、診ていただけます?」

見知らぬ相手の前だというのに、ジリーにはガブリエルの面子を立てる気など一切ない。

「母さん、いったい何を言ってるんだ」ガブリエルの顔色がさっと陰った。

だが相手は年長者だ。...

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